「タダでダウンロードできる事に驚いた」「買います・売ってください」
といったメールやコメントをいただく度に販売でもしたほうがユーザーは納得するのだろうか?と
以前から有料化について検討だけはしていました。今回はそれを踏まえていくつかプランを挙げてみました。


今後のプラン
1・今までどおり たまにリクエストやったり簡単なもの作ったり 「配布不可」や「配布終了」という状況も同様
2・DL販売 版権物は基本的に無し 仮に版権取れたら価格に権料上乗せして販売 製作依頼の受付も
3・イベント販売 当日版権が取れた場合には版権物も (出展費用で制作費の赤字がさらに増えたら目も当てられない
4・振込み郵送 価格とは別に送料が発生 完成品や組み立て済み顔パーツなどを付属させることが可能 版権物は不可
5・画像写真のみ 展開図の配布は一切なし ダウンロードページも廃止
6・サイト活動終了


2に付随する”製作依頼”は例を挙げるとこんな感じになります。
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製作依頼についての問い合わせは下記メールアドレスまで
サークルや個人単位での受注製作も致します
権利関係に違反する依頼はお受けできませんのでご了承ください
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半ばヤケで言った「作品の提供を強制するくらいならもういっそ雇ってくれ」
これを逆にユーザーによる入手手段の1つとして考えてみました。
リクエストとは全く異なるので、場合によっては求められる1つの選択肢なのではないでしょうか?
まあ依頼で埋もれるなんてこともないでしょうし、これは現時点で採用してもいいかもしれません。


3の方法はよく聞くので、これがセオリーなのかな?と思うこともあります。
ただ、時間と場所の条件をクリアできた人だけが入手可能というのは厳しいのでは?とも考えてしまいます。
関東圏ならともかく全国行脚して売り歩くなんてシロモノでもありませんし。


4は萌紙らしい妙案かなと思います。
頭部などは自分で作るにしても完成見本が手元に欲しいなんて方もいるのではないでしょうか?
ただ、最近の運輸状況を考えると少なからずトラブルに悩まされそうですが。
箱が豪快に潰れている上に開封されたものを何も言わずに届けられた事もありました。
保障も信頼性もあったものじゃないです。


これ以外にもDL販売で一定数売れるごとに版権物を無料配布といったセコいやり方や
版権物をエサに募金・カンパなんてグレーな手段も思いつきはしましたが当然却下ですヽ(  ̄д ̄;)ノ
オリジナルをDL販売をしつつ版権物はイベントで販売、作るのが苦手な人のために組み立て代行で郵送といった
混成プランも考えはしましたが実現できそうにないので却下。製作者と経営者を1人でやれるほど器用じゃないです。
いくつか挙げてみましたが、結局DL販売以外は海外への対応が不可能な点が最大のネックになっています。


5の配布(ダウンロード)に関して
ペーパークラフト展開図の配布や販売は多くのユーザーが作る事が大前提にあると思います。
それとは対極的に製作者の技術に依存したワンオフ品は型紙が存在しない場合もあり、
基本的に配布や販売のされていないものがあります。
その1点から見ると近年の萌紙作品はワンオフ寄りと見て取れます。
現状では例え、細かいマニュアルやノリシロに番号を振ったところで大差はないと思います。
誰も”作らない”もしくは”作れない”のであれば配布の必要性は失われてしまいます。
それでも尚、今も水楽が配布を続けているのはいくつか理由があります。
その1つは、これらの展開図を丁寧に作り上げ、それをブログや投稿をいう形で見せてくれる方がいるからです。
データコレクションのための無償配布なんて滑稽でしかないですから。
このような現状ですから、実際に作った人だからこそ書くことの出来る具体的なコメントを添えて
作品投稿をしてくれる方を特別扱いしたくなるのも仕方がないというものです。
誰も作らない上にトラブルの種にしかならないのであれば、すぐにでも配布をやめるべきですね。

また、このデータを参考にこれから自分で1から設計してみようという方の糧にしてもらいたいという事もあります。
水楽もフリーで配布されていた様々なジャンルのペーパークラフトを製作したことで
少なからず自作のノウハウを得ることができました。
海外のペーパーフィギュアを見ているとたまに「この顔のモデルは昔作ったアレを流用したのか?」と思ってしまうほど
ポリゴンモデルから分割ラインまでソックリな物を見かけることもありますが!Σ( ̄口 ̄;;


6は最後の手段 映画007の名言「逃げ道を確保しておくこと」に則ってみました。
”ネット環境の維持不可”なんて事にでもならない限り当面選ぶことは無いと思っていましたが。





と、散々考えたのですが、運営方針も配布自体もとくに変えずに続けていこうと思います。
数多く寄せられたメールやコメントを総合すると実現可能な範囲で一番良い形は結局今までどおりのようでした。
今回に限らず、写真を公開したにも関わらずなんらかの理由で一般配布されない事もたまにあると思います。
(過去の例を挙げるとゴス娘植毛バージョンや秋山澪胸像など)
そのような場合は素直に諦めてくださいm(_ _)m

 



このほかにも、長い休止期間で様々なことを改めて考え、テキストに起こしてみました。

当然のように発生する消化不可能な量のリクエスト。
1人で製作しているから作品数が限られるのであれば、スタッフでも集めて萌紙ブランドでも立ち上げればいい。
沢山公開できる上、複数の人の手で作品制作をすれば更なるクオリティアップも図れるのでは?
スケジューラーが管理する製作スタッフ数人に英語に強い広報販売担当、専属カメラマンでもいれば完璧じゃないか
なんて安っぽい起業妄想も。
現在はクラフトロボといった製作時間短縮の便利アイテムもありますが、
自分の手でカットするのも作る楽しみの1つなので導入予定はありません。
どのみち斜め切りや角取りといったアナログ色の強い部分には使えないようです。
これに関してはリクエストが当たればラッキーくらいに捉えてもらうしかないようですm(_ _)m

それと同時に後継者育成なんてことも考えましたが、
本当にやれる人は3Dペーパーフィギュアの入り口さえ教えてあげれば、
あとは放っておいてもどんどん進んでココよりよっぽどいい作品作り出すので必要ないですね。
仮に育成プランを採用したとしても、
「やりたい」といった人に素体データ渡してアレ作ってと頼んだ直後に
「辞めます」という返事すらなく失踪するであろう現実に耐えながら育成なんて自虐プレイは勘弁ヽ(  ̄д ̄;)ノ

萌紙ユーザーの比率は"日本語50% 英語20% 中国語10% 他20%"といった具合で
メールや掲示板の書き込み回数をみると日本語と英語の割合が半々(英語が一番文字化けしないから?)
多国語対応は無理だとしても英語対応にすれば半数近い人がより見やすくなるのでは?
と、考えてはいるのですが水楽の英語は最低LVなので、
一部英語化や英語用のサイトメニュー、サイトマップを別途用意するくらいしかできません。
英語のサイトマップで飛んだ先が日本語ページなんて中途半端な状態にしかならない上、
さらに日本語ページと平行した英語ページ更新が困難になる為、サイトの英語対応案はボツ(_ _,)/~~
作品ファイルだけは過去の経験を生かして半角ローマ字統一のおかげでなんとか対応。

ターゲットユーザーの予想と結果について
サイトの内容から判断して視聴者層は「20〜30歳 男性」がほとんどだと予想していました。
ところが実際はそのもう1世代上、4,50代の方が多かったようで、女性の割合もそこそこ。
「萌え」ではなく「芸術性」などの点で興味を持たれた方も多いようです。
と、予想と結果のズレが分かったのですが、特に作品の方向性などを変えるような事はしません。
下手な軌道変更はユーザーも望んでいないでしょうし。
ところで水楽は何歳だと思われているんでしょうね?( ̄□ ̄;)

ホームぺージという探しやすい形で大量配布したり
作品を閲覧しやすいようにするためにプログラムや動画形式を勉強したり
ダウンロードだけが目的の人にも使いやすいようダウンロードページを設けたり
ユーザーのサイトチェックが楽になるように更新日を指定したりと
趣味で作品作って見せてるだけにしては”やりすぎた”感は否めません。
たまに「お前はなに金にならないことを頑張ってんだバカ」と冷笑してしまいます。
慈善事業に貢献できるほど財布の中身は潤ってませんし、
サービスをよくしてユーザーやファンを増やすことで利益を生むという事もないのですから。
ダウンロードページを会員制にして年会費を取るなり、大量の広告を入れて広告費や紹介料で稼ぐなり
サイト自体すら売り物にするくらいが今の時代性には合っているような気もします。。
こういうことに悩み始めると辛くなって本当に辞めたくなってしまいます。
、、金がらみの悩みになるとマイナス思考になるのは貧乏性の悪い癖ですね(_ _;)

サイトのサービスの1つとして
「移転のお知らせ希望」といったメールサービスを行いましたが
これは個人サイトに関してみれば珍しい例なのではないでしょうか?
いつのまにか移転していたり、サイト自体が完全に消えてしまっている場合もしばしば見かけます。
実はこのメールサービスは以前から考えていたことで一部作品の配布期間の短さをカバーするために
メールでの”新作お知らせ”をしてみようと考えていました。(現時点でも数名の方に送信しています)
配布する作品を公開した場合はそれに合わせて『ペーパークラフトデータベース』での
更新告知もしているのですが、ここ数年のデータベース更新頻度をみていると宣伝目的で
内容の更新が無くとも逐一上書きすることで過度にリストが流れてしまっているように見えます。
その為に見落とす可能性も高く、気が付けば配布終了などという事もあったと思われます。
こまめにサイトチェックしている方でも配布時期を逃してしまったといった連絡をしばしばいただきました。
それらの点を踏まえるとメールサービスは非常に有用なのですが
現時点ではそれを設けるノウハウがなかった為、移転希望メールは全て手作業で管理送信を行いました。
意図せずメールサービスのテストが行えた訳ですが、既に手作業で処理するには厳しい件数でした。
これを効率的に配信希望・配信停止を行えるような環境が整えられれば
快適にサイトチェックができ、取逃しも減少すると思います。
と、検討はしていたのですが今回の件を見る限りこれも現時点では行き過ぎたサービスかもしれません。

今回、トラブルの発端となった鈴女限定配布について
そもそもここまで反響があるとは思ってもいませんでした。
「ダウンロードできないのか、残念だけどまあいいか」
くらいにユーザー全員が軽く流すだろうという考えは甘すぎました。
また、トップページのコメントで以前からやんわりと告知し続けていたものの、
作品公開と同時に”配布しない”ということを明確に記載しなかった点や
それまでの完成作品は配布期間の差こそあれど例外なく全て配布していたということも
原因の一端だったと考えられます。(旧サイト・水色学園の頃も含め5年以上例外がなかった為)
今後同様のトラブルが起こらないように逐一配布するかしないかをはっきり記載すべきなのでしょうが
”この作品はデータ非公開です”などと作品コメント欄に書くのはさすがに嫌気がします。
各作品ページではなくダウンロードページでの確認をしていただきたいと思います。

脱衣可能な構造について
インナー、下着やボディスーツの上に着せる類なら問題ないとしても、全てがそれで補えるはずもなく、
見せられない部分を強引に埋める方法はできればあまり使いたくありません。
薄い紙だからこそ上手く作れば独特の魅力を表現できると思うので
今後も必要性をみて多用していきたいと考えています。
これらに関するボーダーラインはその年、その時の日本のメディア事情などに強く依存しているので
今後どうなるか断言はできませんが、今後もしばしば悩まされそうです。

ニコニコ動画について
作品の見せ方の1つとして動画という形でニコニコ動画を選びましたが、
youtubeなどではなくニコニコを選らんだ理由はやはりコメントの有無に尽きます。
コメントの敷居が非常に低いので独り言のようなラフなコメントでも聞くことができるのは
やはり作り手としてはうれしいものです。
辛口な意見も多く、実の無い暴言や嫌がらせもありましたが、
中には「ああ確かに」と納得してしまうような改善点を気づかせてくれる事もあります。
視聴するにはニコニコ動画に会員登録するかいくつかの外部プレーヤーを経由する必要があり、
日本語以外は受け入れられにくい現状や、ニコニコ動画そのものに嫌悪感を抱く方もいますが
今後も動画としてのプラットフォームはニコニコ動画をベースに製作していくつもりです。
作品やサイトとは別ベクトルのニコニコらしい動画作りを楽しんでいる節もありますが(;´д` )



と、これまで考えていた萌紙に関する構想を全て吐き出してみました。
”視聴者に向けて”というよりは今の自分の考えを再確認する意味合いの強いテキストでした。
すいすいらくらくのらりくらりと活動しているわけじゃないのですよヽ(  ̄д ̄;)ノ