売れるものと作りたいもの 以前、無断販売トラブルがあった際にうっかり親に口を滑らしたことが発端。 ことあるたびに「権利」「売れ」と口にするようになりました。うんざりヽ(  ̄д ̄;)ノ あれですよ。自分でいうのもなんですが、萌紙のようなペーパークラフト作品は売れませんよ。 ペーパークラフトという敷居の低いプラットフォームでありながら技術的には極度に作る人を選ぶキャラクターモデル。 誰もが「これなら自分でも作れそう」と思えるものでなければ、いまどきの商品として成り立たないと思います。 グラフィグあたりがその最たる例でしょうか。それこそ萌紙作品はそれらのものとは対極に位置するようなもので アニメ、原作ファンに印刷済みの冊子を無償配布したとしてもそのほとんどが残念な結果になると思います(゜ーÅ) ゆえに、 『ペーパーフィギュアに未来はない』なんて廃退的なことも考えています。 今でこそ、元ネタとなっているアニメ、ゲームが好きだからと作って完成させた方もいるでしょうが、数年後には 「ペーパークラフトをコツコツ作り上げるユーザー層」と 「お金を出してアニメフィギュアなどで部屋を埋め尽くすユーザー層」が (年々悪化しつつある持続力の低下により)完全に分離するのではないだろうかと予見しています。 今でも実際に萌紙作品を作ってくれている方の割合としては「原作は知らないけど」とシンプルに ペーパークラフト、ペーパーフィギュアとして楽しんでいるほうが多いように感じます。 (海外に限って言えばオリジナルの製作率が高いんですよ) もしこれまでの萌紙作品が「アニメ関連グッズ」として販売されていたらきっと悲惨な結果を残していたでしょうね。。 宣伝効果の高いニコニコ動画でのコメントにもしばしばあるように「完成品なら買う」という言葉こそ アニメグッズとして求められている方向性だと強く感じました。 以前に「販売できるほどの高クオリティ」なんてことも言いましたが、先の話題で例えるなら 目標は「多く売れる商品」ではなく「高く売れる一品」といった感じで、向上心を忘れない為の呪文みたいなものです。 権利元やキャラクターの生みの親、ファンの多くが納得するだけの再現率や完成度に到達できれば最高ですね。 これまでも幾度か海外の方から販売の提案を受けたこともありましたが、全て断っていました。 この程度の完成度で販売してしまったら売る為だけに作るつまらないものになってしまいそうですし、 何よりもこのジャンルで勝負するなら、やはり目の肥えた人間の多い日本でやらなければ”逃げ”ですよね。 ワンコインフィギュアですら出来のいいものが存在し、国家機関から町内会までポスターに女の子が描かれる萌え大国。 そんな国内で「コレなら胸を張って提供できる」なんて台詞が言えるくらいの技術と自信が欲しいものです(_ _;) 展開図の無料配布?アレは楽しみのおすそ分けに過ぎませんよヽ('ー`)ノ ペーパーフィギュアとして表現できることはこの程度に留まるはずもなく、 それこそ1つの芸術作品として多くの人々を魅了するほどのものが製作可能な奥深いジャンルだと思います。 自分がそこに到達できるかは置いといてヽ(  ̄д ̄;)ノ 長々と愚痴を書いてしまいましたが そんな『行き着く先は崖っぷち』な細い道を向上心を忘れずに最後まで歩み続けたいと思います。 水楽